もう何度鼠屋敷前を通過したろうか。ウキウキ気分で舞浜下車をする人々を白目で睨み続けながら、それでも無情に電車の扉は閉まり。そこから更に20分程 乗った先に幕張があったりなんかして、実は結構遠かったんだ幕張、なんて事を思ったりなんかもして、それでも地道に通う現実。片道1000円往復で 2000円。しかも今まで昼過ぎに起きて深夜まで働いていた人間が朝8時前には起きているという現実。奇跡以外のナニモノでもない、ほんとに奇跡。
それでもだいぶ慣れて来たのか、今までとはまた違った「接客」というものに、ぶつかっては砕けぶつかっては砕けしているのが何とも新鮮だったりもして。
売れる売れないに関して、「運」というものも大いに関係してくるのではないか?なんて疑問が早くも沸いて来ている今日この頃ではあるが、それでも自分の薦 め方ひとつで買う人が買わなくなり、買わない人が買うというのは、これまた何とも新鮮で。
そうはいって、冷静に考えてみた話、今回先方へは「派遣社員」といった形で採用してもらっていることになるらしいのだが、俺は勝手に「もう社員なのか」な んて思っていて。でも実際俺の雇われ先は派遣会社になるのか、洋服屋とは直接関係ない位置にいるらしいとかどうとか。
一緒の派遣会社から一緒の洋服屋に派遣されたもう1人の方がいるのだけど、その人との帰り道にそんな話をされ、改めてそんな現実に気づき。つまりは俺、い つかまたそこら辺で野垂れ死ぬ、なんていう可能性も大いにあるということで。
とはいって本気の本気で構えていた訳でもないのだが、それでも性格上真っ正面から向かっていって早く仕事をマスターしてしまいたい、なんていう願望が強 かっただけに、今回はちょっぴりがっかりだったりもして。だからって凹んでいる訳ではない、ここで盗めるものをいっぱい盗んでしまえばゆくゆく役にも立ち そうなものだし、引き抜きだって何だってあるだろうし、まだまだこれから先の話はまだまだこれから先に考えればいいやってなもんで。
そんなこんなで色々言いながらも、適度に働いている手抜き具合のはずだと思っているのにも関わらず、終業後の電車の中でドッと肩が重たくなるのは、やはり まだまだ緊張しているからだったりするのでありましょう。
前進あるのみ。
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