ほんの小さな部屋の中に、もう詰め込めないくらいの想いが沢山
昨日のこと今日のこと明日のこと、これからももっと詰め込んで
そのうち爆発してしまった小さな部屋は、きっと
くっついて離れてそのまま小さな固まりになって
飲み残しのジュースも連れて、食べこぼしたクッキーも連れて
一つ山を超えた向こうの国へと向かうんだ、きっと
ほんの小さな部屋の中に、もう詰め込めないくらいの想いが沢山
彼のこと彼女のことあの娘のこと、これからももっと詰め込んで
そのうち爆発してしまった小さな部屋は、きっと
奇麗な川に辿り着いて、決して流れに逆らわず
濡れた鞄を持って、乾いたシャツを持って
海を渡って向こうの国へと向かうんだ、きっと
ほんの小さな部屋の中に、もうくたびれた人間が一人
吐く息も足跡も水滴も、これからももっとくたびれて
そのうち爆発してしまった人間は、きっと
空を泳いで雲をかき分け、羽を取って雨に投げつけ
取れた右足を拾って、忘れてきた思い出を拾って
夢を見ながら向こうの国へと向かうんだ、きっと
魚と一緒に海を渡る
踊って踊って
足が取れた
紙をちぎって
貼り付ける
みるみるうちに黄金色に染まり
天高く
舞い上がる
ラクダのこぶに花を添えて
隣でぐっすり眠るとしよう
明日の太陽は、どれくらい近いか
それともみんなの涙で消えちゃえば
日なたのなたはさようなら
食いしん坊さんさようなら
スピーカーにめいっぱい耳を押し付けたら
ちょっと聞こえてくるかも知れないもの
クリームソーダにカイワレ大根