誰もがやってるのだろうけれど、有り合わせのもので作った料理が美味かったりすると、しかも簡単に作れたりなんかするとこれがまた何とも「してやったぜ」 的な気分になるみたいで。
大学生活を始めてからだったか、いつの間にか麺類をこよなく愛するようになっており。実際手軽に作れて、俺なんかが作っても美味しいからだったりもするの だけれども。
最近は専らパスタ。水を沸かし、カチカチのパスタを茹でる。もうそろそろ茹であがるかなという頃に、隣にフライパンを用意して、茹で汁をお玉で3杯ほど、 フライパンに移す。その中にマーガリンを適当に入れ、シチューやハヤシライス等を作る際に使用する固形のルーを2欠片か3欠片入れる。茹で汁でそれらを溶 かしているとパスタは少し固めに茹であがってくるので(俺の場合だけど)、一度湯を切ってフライパンに移す。あとは全てを混ぜれば出来上がり。
ものの10〜15分で何とも味のある料理が出来上がり。今まで茹でずにパスタをかじっていた人間からしてみればこれほど幸せな事はなく。
でもそう考えてみると、「舌の肥えた人」なんて表現があるが、そういった人々はある意味幸せで不幸せなのかも知れないな、なんて。きっとこの程度の味では 満足出来ず、最高級の水と最高級の塩で茹であがった最高級のパスタが、最高級の材料で彩られたソースに絡まっている、そんなパスタを食べて、「悪くない」 なんてなっているんだろうから。あくまで俺の勝手な考えだけども。
グルメになりたい、食ツウになりたい、なんて思った事もあったけれど、何だか今はこのままでも良いのかな、なんて。とか言っておきながら、召使いがいて専 用シェフがいて、毎食毎食最高の料理を俺に提供してあげますよ、なんて生活になってしまった時、俺はそうなっても今の料理が最高だ、と言い続けていられる だろうか。
そうなってから考えればいいか。
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