人に頼ってはいけないのだと、そう思って生きていたら、いつの間にか人に頼る方法が分からなくなってしまった。確か「人っていう字は1画目と2画目がお互 いを支え合っているんです」なんて事を誰かが言ってた様な気がするけど、その理屈がもはや通じない領域にまで発展してしまったんだろうな。
となると、さしずめ俺は「ノ」か「、」か。背ぇ高いから「ノ」の方かな。いや、見た感じ明らかに「ノ」が「、」に寄り掛かってるし、寄りかかれない俺は 「、」の方か。っつっても誰かを支えてる感じもしないしなぁ。
ったく、くっつきゃ「人」になれそうなものを…。
そう考えると、人は一人では生きていけないんだよ、なんていうセリフは納得しなければいけないのか。それはきっと、生きていけない訳ではないんだろうが、 人としての生き方をしていないっていうことになるんだろうな。人として生きる以上、誰かと誰かが支え合いながら、お互いにないものを補い合いながら、それ が「人」って事になるんだろうな。
しかしながら、「人」っていう漢字はこれにしようっていう時代と今とではだいぶ環境も違うし、「いつまでも好きです」が今じゃ問答無用でストーカーになっ てしまう時代、「人」一つにしても意味合いは変わってくるのかも知れない。
人っていうのは難しい。字にするだけでもこんなに奥が深いのか。
…なんて考える暇があるくらい阿呆ぅな奴がいるっていうのに。
PR