まもなく3月も終わり。次は4月がやってくる訳です。
親父は相も変わらず我が道を歩き、母親はまだまだ元気に目標に向けて張り切っていて。弟は遂に開け始めた音楽への道に乗り出し、三者三様、未来は明るく。
肝心なのがもう一人。長男坊はといえば、仕事を変えて次の仕事にスイッチしたのは良かったけれど、無職期間が長引いたせいで金欠に次ぐ金欠。それでもより 稼げる様に、と選んだ派遣社員の立場は世の中ではそう重要視されていないという現実に直面、いつ切られるのか、明日は我が身、うかうか寝る事だって出来や しない。
音楽活動に浸かっていたはずの人生設計も、今では何をどうしてみたら良いものか路頭に迷い、興味を持っていた物書きに手を染めている日々。一体何をしたい のか。
サラリーマン家庭、医者家庭、自由業家庭。それぞれの家庭で育った人間達が、両親の日々の行動こそが世界だと思い、同じ道を歩み、そしてそれが正しかった のかを悩みながらそれでも生きて死んでいく。
親友の一人は医者の息子で、そう長くはない先、仕事に入ってしまったらなかなか会えなくなってしまうのもあって、出来るだけ会いたいな、なんて思うのだけ れども。
そんな医者人生、未来は約束されている人生。羨ましくもあり、プレッシャーもあったんだろうな、なんていう思いもあり。果たしてそれが興味のあるものなら 良いのだけど。なりたくてもなれない職業。お金だったり血筋だったり、そんな向こう側にいる人間と話が出来るという現実にまず感謝。
親戚と会っても俺は今の状態をどう説明して良いのかも分からず、これといって自慢出来る事なんてなく、隣りでは弟が輝き、向かいでは親父が輝き、その隣り では母親が輝き。
情けない人生。まだまだこれから、そう考えて考えて、また日が昇る。
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