世の中なかなか上手く回ってくれないもので、暇な日は意外とあるのに他人からの誘いはやたらとブッキングしてしまう現実。週末世間が暇だから、ならまだ分 かる。それがたとえ平日だったとしても関係なし。誰が俺なんかを誘ってくれるものか、そんな毎日だというのに、いざ誘ってもらえる奇跡が起きたら三件ブッ キング。先約モットーとはいえ、いっそみんな仲良くなってしまえばみんなで全部こなせる…訳もなく。
新たな仕事先。いつだったかここにも載せさせてもらったが、俺の引きこもり生活が幸いして身に付いた奇跡のタイピング能力(片手しか使えない人よりは速 い)に驚いて採用を決めてくれた先方は、今や遅しと俺の事を待ってくれている様子。それなのに肝心の俺といえばもう一社面接を受ける予定が決まっていたせ いで返事をする事が出来ず。これではいつまで経ってもブッキングの螺旋からは逃れられまい。自業自得、他人を憎む事すら出来やしない。
しょうもないくらいにひねくれていて、もはや誰からも相手にされていない俺が、そんな俺が宝物にしている数少ないアツい魂を持ち合わせた人が、今日また一 人遠くの地へと旅立っていった。ちゃんと別れをしなかったから、最後の夜に、最高の夜に、そんな感覚じゃない。何て言って良いか分からない。心に穴が空い てしまった、なんてのでもない。言うならば心が落っこちた感じ。そう、落っこちた感じ。
それでもせめて俺が出来る事とは、なんて、見つけて行動したのはただの曲作り。思いついたのもギリギリ、気づけば散々な仕上がりの、「逆に心がこもってい る」なんて上手いフォローも出来ないくらいのひどい仕上がりの、薄っぺらいCDーRに詰め込んだありったけの俺の想いが、彼に届く事はないだろう。自己満 足だったのか、いや、それだけはないな。じゃなきゃ3日もまともに寝ないで過ごしてられた訳がない。
とにもかくにも、何だかまた一つ心がすっぽりしてしまった。大きな1つの目標と、そこに辿り着く為のたくさんの階段と。俺の先にまだ階段はありますか。
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