部屋は整いました。道具も整いました。後は材料を用意して、加工して、おさめれば良いのです。
…それが大変。
最近色々と考えて、なんて言いながらしょっちゅう考えてたりもするんだけど、結局俺は何者なんだろうかな、と。何者になりたいんだろうかな、と。毎度ぶつかる壁に、またもぶつかりそうになってしまったりなんかもして。
とどのつまりは目立ちたいだけ。注目をされていたいだけなのかも知れないな、なんてことを思い。
小学生時代から何かといえば実行委員になってみたり企画側に立ったりして、とにかく中心でいたかったのか何なのか、そんなガキで。気づけば生徒会にまで手 を出し、やりたい放題やっていた様な気がします。
しかしながら所詮は敷かれたレール。結局は既存の行事をいかに盛り上げるかというだけで、最終的に賛美されるのは企画そのもの、上手に歌を歌ったところ で、結局はその歌を作ったアーティストが賛美されるということになる訳で。
きっと、そんな風に思ってしまったのが俺の人生を悩みの螺旋に引きずり込んだきっかけだったんだろうな。それと同時に俺の中にあるのではないかという可能 性を試すべく、あれやこれやと手を出し、これは趣味止まりかな、これは無理かな、そんな風に選択肢にけじめをつけていたところ、どうしても芸能の事にはけ じめがつけられず。音楽って素晴らしい。
俺のライブを見て、帰り道に誰かが俺の歌を口ずさむ。自分勝手に作った歌を自分勝手に歌って、そんな自分勝手放題なライブに人はわざわざお金を出してまで 足を運んでくれ、あげくは口ずさみながら帰って行く。そんな事、幸せ以外の何物でもない。
そんな事をふと思う、少し寒い真夜中。
PR