辿り着く先は一体 何処になるのか
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高校2年生の夏、当時柄にもなく生徒会長をやっていた俺は、実行委員を募れずにわずか3人で高校の文化祭をやりくりせねばならなくなり。幸い他の生徒会の 人間も同じクラスにいたので、その子達に入り口の飾り付けを頼み、俺と、後々大親友になっていく奴と、今となっては連絡先も知らない奴と、そんな高校時代 の悪さ好き3人組が生徒数何百という高校の文化祭を仕切る事になる訳です。
何だかんだあって文化祭は無事に幕を終えるのだけど、そんな時に一人の心を揺さぶる人に出会い。 あれは文化祭2日目だったのか、生徒会長兼実行委員長のダブルネームで、それなのに体育館の照明をやっていた俺は、ステージに立つ有志のバンドを照らして おり。 とはいってもその人はピン。バンドネームは「青空」。 その人はブルーハーツの「青空」という曲に感銘を受けたのか、その歌を含めて何曲か演奏した訳なのだけれど、出している雰囲気が何ともカッコよく。俺は向 かい側で照明をしている親友に向かって「来年は俺たちがやるぞ」と、インカムを飛ばした程。 しかもそれだけでは終わらず。 演奏が終わって袖にはけた時の画は、暗がりに何故か1つだけライトが照らされており、そこに独り座っている「青空」さんが綺麗に照らされ、テンガロンハッ トをかぶった彼の両肩からあがる湯気がまた何ともカッコいい雰囲気を助長し。 あれがなかったら俺の今はなかったのかも知れない。 あの次の年、俺と親友は受験シーズン真っ只中だというのにも関わらず、午前中から高校に足を運び、それでも一応午前中は変てこな授業に顔を出して受験勉強 はしていたのだけれど、午後は2人で教室に戻り、ひたすら本番に向けて練習をしたのでありました。 何と言うバンド名にするか、というところから始まり、曲名、歌い手、曲順、どっちが歌うのか、何から何まで2人で決め。 決まったバンド名は「Hypocrites」。 受験生に夏休みも正月もない、なんていうセリフを鵜呑みにしてせかせか勉強している奴らを尻目にギターを弾きまくり、そいつらが大学に落ちて俺らが受かっ たら大笑いしてやろう、それでその後ゆっくり、「大学だけが全てじゃないよ」と言ってやろう、そう2人で固く誓い合ったのであります。 PR
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