
左を向いて歩いた昨日は、何だかとても優しくて。丘に広がる紫の光が僕の心をスッと撫でて、そのうち静かな眠りにつく。それでも取れない曇った想いを、僕 は今日もまだ持っている。仲間を連れて歩き、仲間を増やして歩き、増えて増えて増えてしまった沢山の仲間が肩に乗っかり腰に乗っかり、どうやらもう動けな いみたい。
右を向いて歩いた昨日は、何だかとても楽しみで。丘に広がるオレンジの光が僕の心をスッと撫でて、そのうち想いが煮えたぎる。燃えて燃えて燃えてしまった 沢山の想いが、いつしか大きな山になり、左を向いて歩いた昨日の光を遮り、突然真っ暗になってしまった僕の心は誰にも邪魔されることなく、永久の眠りにつ く。それでも煮えたぎる熱い想いを、誰が冷ましてくれるのか、誰か冷ましてくれないか。
大きく振りかぶった明日はまだ見えない。滑り込みでも良いじゃないか。駆け込み乗車で良いじゃないか。
全ては死ぬ時笑う為。全ては死んだら笑われる。全てが死んだら報われる。
PR