ライブってのは本来、人を選んで場所を選んでするものなんかじゃないはずだったのに。
昨日の俺は最悪になってしまうところだった。昨日のイベントは「ライブ」というより「発表会」的な雰囲気のある場所だったりもして、それが初心者には歌い 易くもあり、ベテランには下手うてないな、なんていうのもあり。とても素敵な空間だったりもするのだけれども。
そんなライブ会場に、突然世代の違うおじ様おば樣方が現れ。元々世代の違うメンバーの中で歌わせてもらっていたのだけれど、それはあくまで音楽人達の話、 ただ聞きに来た客が、それこそ「良い時代の歌やってますよ」的な誘い文句で持って足を運んだというのに、フタを開けたら俺が自分の歌を歌っていて、そんな 空間を提供するのはどうなのだろう、なんて考えてしまった訳で。
結局俺は自分の作った歌を歌い、一番最後には他人のカバー曲を歌ってしめるという無難な作戦を取ってしまったのだけれども、果たしてそれは正しかったの か、未だに悩まされるところではある。
お客様あってのライブ。それは間違いない。しかし、他人に好かれる為に演出をする、しかもそれが100%で出来上がったライブなど、一体俺はするべきだっ たのか、俺の歌を押し通して、それで客が帰るのなら仕方ない、人には好き嫌いがある訳だし、それで集客が見込めなくなった、ということは俺の音楽に問題が あるということになる訳だし。何だか考えなくても良い事を沢山考えてしまった様な気がする。
こんな日は少し早く寝てしまうのが良いのかも知れない。
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